オヤジの子育て日記

自分達の子供で精一杯なのに、他人が絡むと更に面倒。ですよね?

【グッド・ドクター】第三話を見て不安になった

グッド・ドクター第三話も自閉症の主人公がおまけでしか無かった。

 

救急の受け入れ先がなくて、苦しむ子供。

子供を突然病気で無くした親子。

病院を訴える親子。

小児外科が減る世の中。

 

不安で一杯になった・・・。

 

もし我が子を突然無くしたら…

病気、事故、自殺。どんな事で我が子を失うか分からない。想像もしたくない。

親や祖父母が亡くなるのとは訳が違う。

主人公も言っていたが、大人にならずに死んでしまう。これからどんな楽しい事が待っているか分からないのに。

亡くなった子供は可愛そうでしかたない。

残された両親はもっと辛いだろう。

その感情をどこかにぶつけずにはいられないだろう。

 

その矛先が今回は執刀医だった・・・。

 

冷静に考えれば分かるんだ

ドラマだって事もあるが、医療ミスではない事は分かりきっている。

悪いのは執刀医ではない。

時間だ。

もっと早く手術をしていれば絞扼性イレウスはなんとか出来たのだろう。

受け入れ先の病院が無いのが悪い。

この国のシステムが悪い。

むしろ、受け入れてくれた事に感謝したいぐらいだ。

 

しかし、それは客観的に見ているから言えるのは間違いない。

あの両親と同じ立場だったら、こんなに冷静に考えれないと思う。

 

悪循環

最近の世の中はなんでもそう。

悪循環が多すぎる。

今回のグッド・ドクターの話だってそうだ。

 

子供を助けたいと思って手術をしました。

手術をした所で、助からない確率の方が大きいのは分かりきっている。

しかし、黙って死ぬのを見てはいられなかった。

頑張った甲斐なく、亡くなってしまった…。

両親は我が子が居なくなった悲しみを病院へ医療ミスという形で訴える。執刀医を攻める。

貴重な小児外科医が心折れる。

貴重な小児外科医が減る。

搬送先がまた減る。病院側も怖くなって小児外科を辞めようとする。

もっと子供の救急搬送先が減る・・・

 

世の中この悪循環なんじゃないか?

親だろうが、その親だろうが、早くに亡くすことはあるだろう。

けれど、それほど怒りなどの感情は起きるだろうか?

余程のことが無い限り、病院を訴えようとは思わないだろう。

それは、もう大人だからだ。

 

けれど、小さい子供だと話は違う。

私は亡くした事がないから分かった様な事は言えないが人格を変えてしまうほどの大ダメージを食らうだろう。

実は私の義理の両親は病気で早くに子供を亡くしている…。

 

小児外科医の方へ

我が子を無くしたこともない私だから言えることなのかも知れません。

苦しむ子供を、痛がっている子供を私が救えるはずが無いのです。

新人だろうが、熟練だろうが医者を志した事すら無い私には何も出来ないのです。

子供の命を預かる。それはとてつもないプレッシャーだと思います。

けど、あなた達に託す事しか私には出来ない。

 

今のうちに言っておきます。

もし、万が一我が子に何かあった時は騒ぐかも知れない。

けれど、小児外科を辞めないで貰いたい。

自分は精一杯やったと信じて欲しい。

それで、少しでも多くの子供を救って欲しいと思います。

 

私は我が子の為に小児外科医になることは出来なかったのですから・・・

 

最後に

今回の話は残念ながら子供は亡くなってしまいました。

けれど少しの可能性に賭けた瀬戸夏美先生は素晴らしかったと思います。

 

それと、

自閉症の主人公は損得勘定抜きで、子供を大人にしたい一心で緊急手術を提案しました。

ほぼ死んでしまうであろう手術をやろうと言ってくれました。

私は自閉症の主人公の気持ちの方がありがたいと思います。

よっぽど信じることが出来ます。

言葉はすご~く悪いかも知れませんが、嘘発見器です。

自閉症の人は嘘がつけません。(私が知ってる限りは)

自分の欲望に正直です。

 

こんな真っ直ぐな医者が居ても良いんじゃないかと思うんですけどねぇ。